文 月

2004.07.30.Fri

管理人は明日から2週間、オーストラリアに留学に行ってきます。
ので、忘れないうちに湘南鎌倉実習について書きます。

夏季休暇中の実習はだいたい3日(月・火・水もしくは木・金・土)で申し込めます。
まず初日、朝7時半からオリエンテーションです。
湘南鎌倉での実習は基本的に自由です。
医学部実習生に立ち入り禁止の場所はなくどこでも自由に見に行ってよいとのこと。
年中通して実習生が訪れているのでスタッフに声をかければ快く対応してくれる
と言われていたのですが、ほんまかいな、と思っていました。
オリエンテーションが終わってまず、小児ERカンファに行きました。
このカンファは研修医の先生の勉強用のカンファレンスで症例検討はありませんでした。
湘南鎌倉ではカンファは週に20以上あり、研修医はなるべく出席するよう言われているようです。
次は心カテを見に行きましたが見学者が多く1例だけ見て途中で抜けました。
術者のS藤先生はかなり有名な人らしく色々教えてくれて勉強になったそうです。
その次に脳卒中診療科の外来を見に行きました。
この日の外来担当の先生はとてもいい人で患者さんへの対応も丁寧でした。
エコーやアンギオの画像も患者さんに渡していました。
『ただ大丈夫です、と言って帰すよりもここがこうだから大丈夫ですよ
と言うほうが説得力があるし、向こうも画像を見て安心する
君らも何もないよりは画像もらえたほうがいいやろ?』
とおっしゃっていました。
午後はゲノム室、日帰り手術センター、透析室に行きました。
ゲノム室はある疾患にかかりやすい遺伝子を解析するために
その疾患を持つ患者さんによく説明して協力してもらい
採血して東大医学研究所で解析するプロジェクトを推進しているところです。
徳洲会グループや大阪では府立成人病センターが参加していました。
日帰り手術センターはその名の通り日帰りで手術をして帰るとこなのですが
手術室の横に位置しておりスムーズに手術できるようになっていました。
朝7時頃から手術を始めるそうです。
一見手術室は予定手術と日帰り手術がごっちゃになって忙しそうですが
午前は日帰り手術、午後は予定手術と時間を区切っており
日帰り手術の人は夕方には帰れるようにしているそうです。
一番多い手術は何だったか忘れてしまいました・・・。
誰かわかる人、書き込んでください・・・。
透析室は『見させてもらっていいですか?』
と言って入ったら本当に見るだけで失敗しました。
『教えてもらっていいですか?』と言って入れば何かしら説明があったかと思うと残念です。
午後6時半から病院がステーキをおごってくれました。
ドイツで30年働いた先生、1年目の研修医の先生と行きいろんな話を聞くことができました。
管理人は研修医の先生の近くに座っていたので
たくさんのぶっちゃけトークを聞けました。
ちなみに研修医は月最低10回は当直に入らなければならず
しかも当直明けは休みにならず普通に仕事があるそうです。
その先生は最高15回当直に入ったそうです。
曰く『2年終わったらやめる』だそうです・・・。

2日目。
脳カテの検査を見に行きました。
初日に外来でお世話になったM先生にまた教えていただきました。
1例あたり30〜40分で終わっていきます。
心カテもどうやらそれくらいの時間で終わっていたようです。
大学では1例に1時間から1時間半はかけているのでその早さにはちょっと驚きました。
術者の先生の熟練度の違いを見せつけられました。
大学では目的の血管に引っかかるまで探して・・・、っていう感じですすんでいくのですが
こちらではこれくらい回したら、これくらい奥に入れたら血管に入る
というのが感覚で分かっているそうです。
だからあっという間に造影する血管まで入っていきます。
管理人はこの差に非常に感動しました。
その後は、放射線科に行って外人の先生に英語でCTの解剖を教えてもらいました。
大槻君、千原君は分かっているようでしたが
管理人はあまり分からなかったです。
英語勉強しなければ・・・。
その後はERCPを見せてもらいました。
ぶっちゃけよく分からなかったです。
内視鏡画像は分かるのですが
透視画像が見にくく分かりづらかったのが正直なところです。
一度宿舎に帰り、銭湯に行ってからERを見に行きました。
喉・胸・腕・腹を刺した人が運ばれてきました。
到着時、腸管は腹部からあふれ出していて胃を傷つけており胃内容物も出てきていました。
胸の傷はそれほど深くなかったのですが両方気胸の状態でした。
喉・腕は一般人が見たらやばいと思うでしょうが救急的には後回しにできる程度の傷でした。
応急処置を行い緊急オペとなりました。
家族の人によると自殺しようとしていたらしいです。
最近救急で見る人は自殺の人が多い気がします・・・。
8時過ぎから見ていたのですがオペ室に運べれていったのが10時くらいでした。
この1例だけでお腹いっぱいになり帰ることにしました。

3日目。
朝7時からカンファに出席です。
ERカンファと消化器内科・外科カンファがありました。
ERカンファは初日の小児ERカンファと同じくミニ講義でした。
消化器カンファは大学で行われている症例検討でした。
この日は外科が1例術後報告だけで内科の症例はありませんでした。
この2つの前にも消化器外科のカンファがあったのですが
虫垂の腫瘍の症例について症例報告をしていました。
この後は宿舎で寝てました。
管理人は結局内視鏡は見に行かなかったのですが
行った人によれば非常に好評でした。
ステーキの時に来ていたドイツで働いていたというD元先生が担当していたそうですが
たくさん教えてくれたようでした。
ちなみに宿舎は病院が用意してくれます。
病院から徒歩5分くらいの場所で家具はある程度そろっています。
食事もすべて病院から支給されるのでお金はほとんどかかりません。

午後からは実習してた仲間(東海大、福岡大、岩手医大、帝京大)と一緒に湘南の海へ行きました。
浜辺の目の前のカレー屋さんでカレーを食べ(めっちゃうまい!マンゴージュースサイコー!)
前日にハゲが買ってきたというスイカでスイカ割りをしました。
短パン組はハゲの陰謀により海に放り投げられていました。
いやー、楽しそうでしたねぇ。
写真を載せておきます。
大槻君、ありがとー(  ̄ー ̄)


ハゲの陰謀(つかまっているのは大木葉君)


ハゲの陰謀その2(左から尾崎君、大木葉君、千原君、ハゲ)


ハゲの陰謀その3(投げられるのは西山君か?)


ドボ〜ン!


どれを割る?(管理人なら右のスイカを・・・。)


割れた!


2004.07.27.Tue

今日は豪華二本立て!!

大阪大学高度救急救命センターについて書きます。
阪大病院の1階、正面玄関の隣にあります。
管理人が行ったのは海の日だったので平日の業務なんかはなく
朝の回診だけありました。
管理人以外の二人〈大槻君、久保田君(ハゲ+α)〉は次の日も行ってきたみたいなので
また機会があれば書き込んでもらいます。
ICUはかなり広く、15人くらいは収容できる感じです。
それ以外に個室のベッドが2部屋ありました。
救急部が病院内にあるのである程度回復したら他の病棟に転科という形になります。
この日は救急車が一台だけ来ました。
とはいっても阪大も三島同様3次救急だけなのでそんなにたくさんは来ません。
来たのは吐血した跡のある意識障害の人でした。
我々もできるだけ手伝えるように準備していたのですが
やはり救急では処置などに手を出せるはずもありませんでした。
結局足を押さえているだけでした。
意識障害の原因は低血糖でした。
しかし、ブドウ糖を投与しても意識が回復しなかったことから
インスリンを相当量注射しているのではないか、という結論になりました。

ここの雰囲気ですが、かなりいい感じでした。
というのも、全然閉鎖的ではないんです。
阪大といえばかなり閉鎖的で関連病院などでは阪大出身者と他学出身者とでは
かなり扱われ方が違うという話も聞きます。
国立の中でも一番閉鎖的ではないかという感じの阪大なのですが
この救急は全国から集まっていて、逆に阪大出身者はいないのが現状でした。
19日のホットライン(救急コールを受ける先生・受け入れるも拒否するもこの先生次第)の先生は
奈良医大出身だとおっしゃっていました。
研修医の先生も琉球大出身でかなりいい人でした。
三島ではほとんどがうちの大学出身で忙しい時には怒号が飛んだりもしていたのですが
阪大はみんな穏やかで救急処置の時も怒号は飛んでなかったです。
まあ三島でも常に飛んでるという感じではなかったですが
研修医の先生の患者さんの周りに群がるさまはちょっと怖い感じがしました。
研修医の数が多いといえば仕方ないことなんですが・・・。
とりあえず、阪大は三島とは違い全国に対して開放的でみんなデキる感じがしました。
救急では関西で一番すすんでる感じでした。
ただここの残念なところは救急外来が狭いことで
救急車一台が精一杯だと思います。
CT室に移動するのもごちゃごちゃしたところを移動しなければならないので
その点は三島のほうが勝ってると思います。

救急といえばだいたい近くから運ばれてきますよね。
阪大の場合もそうなんですが、稀に遠いところから運ばれてくることもあります。
というのも阪大は大阪府吹田市にあり
この吹田という場所は高速道路のターミナルなんですね。
中国道、名神、近畿道が乗り入れてます。
高速道路を救急車が走って、ということもあるはずですが
ヘリポートが阪大病院にあることもウリだそうです。
一番遠いところは広島県呉市から来たそうです。
いやー遠いですねぇ。
救急の実習で救急車に乗った時も高槻消防の人が
『ここら辺どこも受け入れてくれんかったら泉州救命(関空の近く)まで運ぶよ』
と言っていたのを思い出しました。
稀にそんなんもあるんですね〜。


2004.07.27.Tue

遅くなりまして
第一内科学の実習内容をお伝えします。
かなり時間が経ってしまって忘れてる部分は多いですがご了承ください。

まず教授とお話がありました。
前回の救急とリハビリの内容を聞かれ、できることは積極的にがんばりなさい、みたいな内容。
その後医局に行って分かれる科を決めました。
うちの第一内科学は内分泌・膠原病・神経・呼吸器・循環器・肝臓・血液の7つに分かれています。
あらかじめジャンケンで決めていた順番どおりに決めていきました。
管理人は6人中5番目でした。
1内にしかない内分泌・神経・膠原病のどれかに行きたかったのですがすべて取られてしまい
仕方なく循環器にしました。
呼吸器も第一内科にしかないのですが好きじゃないので選びませんでした。
だって癌ばっかりっぽい気がしたんだもん。
ちなみに第二内科は消化器と血液、第三内科は循環器と腎臓があります。

そんなこんなで循環器に行くことになり助教授のI原先生を訪ねました。
1内循環器の週間予定表をもらい研修医のS先生と患者さんを一人紹介してもらいました。
患者さんは日曜日に急性心筋梗塞で運ばれてきた患者さんです。
SLEと糖尿病を持っておりコントロールは難しそうでした。
午前中はこれで終わりで、午後は第一内科の月曜会(勉強会)があります。
ここで医局の皆さんに紹介されました。
この後、循環器はカテ前カンファがありました。

火曜日は朝、外来を見せてもらいました。
横に座って処方箋のはんこを押して質問に答えたり教えてもらったりしてました。
薬品名を覚えなよう分からん、っていうのが感想です。
午後は、三内の教授の総回診です。三内のスタッフに混じってついていくのでちょっと気まずいです。
三内を回ってる学生といっしょに行動してましたが彼らが帰ると三内の上の人しかいないので
いてもたってもいられなくなり帰りました・・・。

毎日基本的に暇です。というか自由です。
管理人は毎日一回は患者さんと喋りに行きました。
ほんとは二回行ければよかったんですけど、なんだかんだで一回しか行けませんでした。
でも喋ってる時間は毎回1時間くらいなのでまあいいかな、と自分では思ってます。
患者さんもすごく喋るのが好きで、最後のほうは管理人を応援してくれてました。
すごくいい人でよかったです。

水曜日は一日中心カテです。
一例、1時間半くらいかかりました。
管理人が見てた人は右radialからのCAG(cardiac angiography)の人でした。
何番が狭窄しているとか表現するんですけど、言ってるとこ以外も狭窄しているように見えて
よう分かりません・・・。
ちなみに冠動脈を表現する場合、#1〜#4(PLとPDがある)が右冠動脈
#5〜#10が前下行枝、#11〜#15が回旋枝をあらわします。
心カテの後はカテ後カンファがあり、このカンファで新患紹介やら外科に送る症例の検討なんかをやります。

木曜日は朝から循環器合同カンファレンスがあります。
水曜に決めた外科に送る症例のここで発表し、胸部外科に手術依頼をします。
それが終わると助教授の回診です。二週目に管理人が見てる患者さんのプレゼンをやりました。
それはもうボコボコでした・・・。
研修医の先生に助けられながら何とか終えました。というかほとんど喋ってませんでした・・・。
患者さんは
『大変でしたね。でもああいうのは緊張でうまくいかんもんですよ。』
と優しい言葉をかけていただいて嬉しかったです。

金曜は一日中病棟です。
病棟にいる時は4人の研修医の先生がかまってくれてました。
心電図とったり、点滴うたせてもらったり。
カルテ調べてまとめたり。
というのもレポートを書いて発表しないといけませんでした。
二週目の金曜日、午後は教授と食事会がありました。
お寿司を教授室でいただきます。
夏の予定とか、二週間どうだったかを聞かれました。
その後、発表会です。
先生は3人だけで、発表のあと3人の先生からそれぞれ質問が来ましたが
何とか乗り切りました。
食事会のときに画像があれば点数が上がると教授がおっしゃっていたので
急いで心電図と造影の写真をコピーしていきました。
見やすくてよかった、とほめていただきました。

なんだかんだ、ほとんどの時間は研修医と過ごすので楽かそうでないかは研修医の先生によります。
夜9時とかになったりする日もありますが、たいていは研修医の先生が
『もう5時やで。学生がこんな時間までおるなんてあかん。帰って遊びなさい。』
というようなことを言われて帰してくれます。
いい研修医であればすごく楽しいと思います。


2004.07.03.Sat

早いもので今年ももう半分を越えてしまいました。
今年もあと半年がんばって行きましょ〜!

今週1週間はリハビリテーション科を回っていました。
まず月曜日。
9時に医局集合です。
まずはオリエンテーションと言うか、リハビリテーションの概論の講義です。
15分くらいしゅべってはりました。
その後、施設見学で訓練室や水治療法室義肢工房などを見せていただきました。
予定は12時半まででしたが、かなり早く終わりました。
10時半か11時くらいだったと思います。
午後は1時半(?)集合。
何をするのかと思っていたら、角度計を使って肘、手首、膝、足首関節の可動域(ROM)を計って終わりました。
火曜日。
朝9時半に学務課前集合で、市立療育園まで見学に行きました。
ここには、高校卒業後の方の知的障害者をリハビリする学園と
0〜6歳くらいまでの運動発達障害のある子供の機能訓練をする療育園とがいっしょの敷地にあります。
ここを見学して午前は終了です。
午後はリハビリセンターの施設を実際に体験させていただきました。
頚椎牽引、骨盤牽引、マイクロウェーブ、パラフィン浴、エコーを体験しました。
水曜日。
9時半集合。はじめ、簡単に言語聴覚療法士の講義をして装具の型を採るところを見せていただきました。
この日は午後もなく、奇跡の30分で終了です。
木曜日。
9時から前日講義のあった言語聴覚療法士さんによる訓練の様子を見学させていただきました。
3グループに分かれて見学しますが、待っている人はカルテを参考に
『入院患者リハビリテーション科診療依頼票』
『リハビリテーション総合実施計画書』
の2つを作成します。できれば終了です。
午後は脳卒中の講義の後、松葉杖、車椅子、装具、腰痛体操の体験実習でした。
実際に松葉杖や車椅子に乗ってみるだけです。
金曜日。
午前は休み、午後は1時半集合。
前日作成した2つの書類を元に試問です。
試問と言っても全然緊迫感はありません。
『間違えても全然心配いらんよ。みんないい点つけとくから。』
とあらかじめ断りを入れて始まります。
まず、クラブの話があって、リハビリや症例の疾患に対する質問が何個かされます。
今週はリハビリのトップの先生が出張でいなかったので
代わりの先生が担当してくださいました。

1週間のリハは、はっきりいってです。です。
始まる時間も遅いし終わる時間も早い。
レポートもないので勉強したい人はしほうだいです。
前の週が救急なので当直に行くのもいいと思います。

〜〜以下削除〜〜


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